製品情報

　宮城県は、西の奥羽山脈をなす分水界の山々から、丘陵、平野を経て、東の太平洋に面する海岸までを含んでおります。平野には、北上川・阿武隈川をはじめ多くの川が流れるとともに沼地も多く点在し、水田が拡がっており、太平洋岸には北上山地・阿武隈山地の山並みがあり、北東部では入江の多い海岸線を呈しております。

　季節風や海流が一年周期で変化して、明瞭な四季をもたらし、それを反映して山々や丘陵には、落葉広葉樹を中心とした森や林が拡がり標高に応じて植生が移り変わっています。このように、宮城県には実に様々な自然がみられ、その自然の中で生きる人々の営みも加わって、さらに多様な風土をつくり出してきました。

　さて、当社の所在地は、仙台北部に位置し、中新世後期の番ヶ森山層/青麻層/七北田層、及び鮮新世後期の宮床凝灰岩層に層序区分されております。その多くを占める番ヶ森山層/青麻層/七北田層は24の堆積層に区分され、特に番ヶ森山層から青麻層は潮流堆積物の特徴を示しています。

　潮流がつくったとみられる大規模斜交層理は日本有数の規模であり、地学教材としても重要といわれています。また、砂粒の鉱物組成は、番ヶ森山層では軽石片・酸性火山岩片・斜長石が多く、青麻層では軽石片で大部分占められているものと石英・斜長石・軽石の多いものに二分されております。

　弊社の採取地はその殆どが青麻層に該当し、その中でも比較的軽石の少ない砂を建設資材として利用に適した最良な地層で形成されております。